名産地ウェールズ

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国土の20%が国立公園という絶景地

三方の湾岸と標高の低い山々の合間に広大な牧草地が広がる。
それがウェールズの大自然です。
都市や名所など観光名所のすばらしさは言うまでもありませんが、
この見渡す限り緑の大草原という自然の雄大さに惹かれて
ウェールズを訪れる方が多いのです。

耕作に向かない土地だから牧畜が盛ん

国技のようにラグビーを愛し、世界の強豪チームを輩出する
ウェールズの人々は、昨今ではサービス産業が成長していますが、
歴史的には鉱山採掘と牧畜の民でした。
風光明媚な土地柄も小麦作りにだけは適していなかったのです…。

よいチーズの材料はよい牛乳

高級チーズで有名な地域には、共通する条件があります。
よい乳牛を健康でたくましく育てられる良質な牧草地が
広がっていることです。
ウェールズは、まさにこの条件を完璧に満たしているのです。

「世界の高級チーズの原産国はどこ？」

そう尋ねられたら、
多くの日本人はフランスやイタリアと答えるでしょう。
ところが――、
ヨーロッパの食通たちはウェールズを上げることが多いのです。
今後、皆さんは「ウェールズも外せない」と逆に教えてあげてください。

多くの酪農家が競い合うことで美味が磨かれる

ウェールズの牧草地は、日本とはスケールが違います。
文字通り見渡す限りの大草原です。
隣りの民家まで数キロメートルということもざらなのです。
チーズを作る工場を「工房」と呼びますが、
本物の最高級チーズを作っている酪農家は、
みな一族秘伝の熟成法を代々研鑽してきた
家庭内生産から出発しているのです。

ウェールズ最高の工房カウズ・ケナース社

六世代受け継がれたベテラン熟成士のノウハウ

カウズ・ケナース社は、古くからの酪農家一族による家族経営です。自家製チーズを家族で食べるだけでなく、地元の方々に召しあがってもらうようになって、すでに六世代になりました。
高級チーズを作る職人を「Artisan＝アーティザン＝チーズ熟成士」と呼びますが、カウズ・ケナース社は現オーナーのCarwyn Adams氏が自らチーズを毎日手作りし、新作に挑戦し続けています。

ヨーロッパの著名なチーズの賞を多数受賞

現オーナーが稼業を引き継いだのが2005年。
そこからわずか五年間で英国チーズ賞の最優秀賞を獲得しました。
その後もヨーロッパ中の乳製品フェアや食品フェスティバルで絶賛され、
数多くのアワードを受賞しています。

英国王室チャールズ皇太子のお気に入り

この十年で一躍有名になったカウズ・ケナース社のチーズは、チャールズ皇太子の好物でもあります。

皇太子自身が工場を見学するため二度も足を運ばれ、イギリスではテレビのニュースでも取りあげられました。

チーズ工房が隠れた観光スポットに

皇太子の見学以来、一般の観光客からも「工房を見学したい」という問い合わせが殺到するようになりました。今では工場と熟成倉庫の他に「見学コーナー」が設置されています。
カウズ・ケナース社は、知る人ぞ知るウェールズの観光スポットのひとつなのです。


チーズ作りの説明を受けるチャールズ皇太子。	チャールズ皇太子とオーナーのAdams氏。	自分の食卓にあがるチーズに興味津々のチャールズ皇太子。

ゴーデン・ケナースの味のレーダーチャート

ウォッシュタイプのチーズですが、ウォッシュ香が苦手という人にも優しい風味です。マイルドで誘惑的な匂いをお楽しみください。天然の海水で毎日洗って熟成させる独自製法が、塩味を控えさせ、コクとクリーミーさを引きだしています。

パールラスの味のレーダーチャート

工房での試行錯誤の末に発見された新種の青カビが、さわやかな食感のブルーチーズをもたらしました。青カビの匂いが苦手という方に、ブルーチーズの本当のよさを知っていただける、苦みや塩気を控えた日本人好みのマイルドさです。

カウズ・クリフの味のレーダーチャート

カウズ・クリフのクリフは「強い」を意味します。その名の通り濃厚なチーズの力強さとなめらかな食感を併せ持ち、さらに貴賓を招いての各種ご試食会で、日本人に一番人気となりました。ワックスが品質を保ち、味の劣化を防いでいます。

ケニン・ケナースの味のレーダーチャート

工房のあるご当地ウェールズで一番人気のハードタイプチーズです。チーズの濃厚さの中に、リーキがさわやかな風味わもたらしています。力強く豊かな風味をお楽しみください。

ブランディブラフの味のレーダーチャート

ほのかな甘みがデザート感覚をもたらした、ワックスコーティングのハードタイプです。濃厚なコクの中に香る繊細で華のある甘みが、食後の楽しみをリッチに盛りあげてくれるでしょう。