ヨーロッパには現在、王国が九つ（イギリス・スウェーデン・ノルウエー・デンマーク・ベルギー・オランダ・スペイン・リヒテンシュタイン・ルクセンブルク）ありますが、やはり英国（グレートブリテン及び北アイルランド連合王国）のロイヤルファミリーがもっとも有名な王族と言えるでしょう。

ウィンザー家に改名したのは1917年ですが、家系図は千年近くさかのぼれるヨーロッパ最古の王朝であり、エリザベス２世は「イギリス人がユーロを使わないのは女王陛下のポンド札を使うため」と噂されるほど国民から慕われ愛されています。



王室の食卓に並んでいるチーズは？

二十五歳でイギリスの国家元首となり、「親しまれる王室」を目指して精力的に活動を続けられ、2015年は在位六十四年目に当たります。イギリスは存命中の退位が認められていますが、国民からの人気が高く、命の続く限り退位を望まないという声が大多数だといわれています。残念ながら、2022年9月にご崩御されました。

競馬好きとしても有名でしたが、他にもサプライズ好きな方としても知られています。
十八歳の王女時代、軍用トラックの運転手としての訓練を受けた「スピード狂の女王」の異名を誇る彼女は、七十二歳にして、その男勝りのドライビングテクニックを披露してサウジアラビアのアブドラ国王を震えあがらせたとか。また、2012年に、あるカップルが冗談で「結婚式への招待状」を送ったところ、本当に結婚式場まで足を運んで、新婚夫婦を驚かせたといいます。

日本の皇室費用は宮内庁の予算によってまかなわれていますが、英国王室は自立自営です。その代わり、広大な領地や歴史的遺産をすべて一族で保有することを許されています。
金融面での資産運用はもとより、バッキンガム宮殿やウィンザー城の有料観覧も王室の財源となっています。その領地はロンドンの目抜き通りやイギリスの海岸の半分以上で、それらの土地を民間会社に貸すことでも収入を得ています。

エリザベス女王二世のご逝去に伴い、王位継承されたウェールズの王子（当時のチャールズ皇太子）です。
ここでは国王の食と環境への関心の高さについて紹介します。
国王は私有領地で有機農法を実践され、有機食品を生産されています。領地での収穫物を販売するため、ダッチー・オリジナルズという会社を立ちあげ、コッツウォールズ（テッドベリー）に直売店まで構えられています。立ちあげたというこだわりようです。
国王が、カウズ・ケナース・チーズの工房を二度までも訪れて見学なさったのは、同工房の熟成チーズがオーガニックな手作り製法で生産されているからなのです。

国王が二度も足を運んで話題になった工房はこちら

ちなみに、嫌いな食材はイカやタコなどとのこと。 「見ただけでぞっとする」とインタビューに答えています。

2013年のジョージ王子に続いて、2015年5月に孫娘シャーロット王女が誕生してからは「夜泣きせずぐっすり眠る育てやすい子」と褒めちぎったり、「僕は女の子の孫が欲しかった。これで老後の世話もしてもらえますね」とジョークを披露したり、孫自慢で笑顔が絶えないとのことです。
シャーロットという名前はチャールズが女性形に変化したもので、ご本人と同じ名前だということもあり喜びもひと塩だったのではないでょうか。

皇太子時代のチャールズ国王

イギリス王室には日本の皇室と同じように御用達という制度があります。
英国王室の場合、国王すなわちチャールズ国王のご自身の御用達リストを持っています。
カウズケナース社もチャールズ国王の「ロイヤルワラント」を取得しています。


チャールズ国王が選んだチーズは？